解説 -色割れについて。-
先日掲載したイラストで
「色割れをおこしている。」
と書きましたが、
その「色割れ」について少し解説します。
「色割れ」とは染料が紙の上で分離してしまうことです。
インクに含まれる複数の染料の浸透により起こるそうです。
コピックの色番はアルファベットで書かれた「色名」、「色記号(大分類)」と
数字で表された「色系統(中分類)」、「明度(小分類)」で構成されています。
色割れが起こりやすいのは
「BV」という色系統で「青紫(Blue Violet)」のことです。
次に「V(violet)」、「B(Blue)」も色割れを起こしたり、よく見ると色割れを起こしているものもあります。
「Step1からEX」の画像で使用しているのは自分でインクを混ぜて作ったブレンドインクです。
「色番号/ml」より以下の数値を見ると
一見「0(Colorless Blender)」が最も多いように見えますが、
「B」と「V」を混ぜたことにより「BV」に近い色になっているため
実質「Bよりで暗めのBV系統が
12ml混ざっている」ことになります。
「B16」は上から「0」を塗ると薄くなりぼやけた色になりますが、
同じように「V99」の上から0で塗ると色割れを起こします。
ピンク色と青色がうっすら出ているのがわかるでしょうか?
画像は少し見づらいですが、比較のために同じように塗った「V05」をよく見ると色割れを起こしてうっすらピンク色が出ています。
なのでこのブレンドインクの色割れは
「V99を混ぜた」ことにより起こっています。
この「色割れ」と0番号を使った「色抜き」を上手く出きるようになると
このように表現の幅が広がります。
ただ紙の上にひたすら塗って色割れ、色抜きを繰り返すだけでも楽しいですよ!
以上、解説でした。
0コメント